食べても太らない、驚愕のカプサイシンダイエット

 

唐辛子がもつ「カプサイシン」には、もうひとつ忘れてはならない特質があります。それは、「辛みが舌や胃を刺激して、食欲を増進させること」。うだるような真夏がつづく東南アジア一帯でも唐辛子は常備菜、辛い料理が多いことからもこの原理はわかりますよね。

 

でもちょっと待って、食欲増進ってダイエットとはまるで逆効果では? ところがここが「カプサイシン」のすごい点なのですが、「カプサイシン」といっしょだと多く食事をとっても太らないのです! ラットをつかった実験でこの事実が判明し、しかも途中から「カプサイシン」を与えなくなってもそのラットの体重はさほど増えず、「カプサイシンで食が進んでも、必ずしも肥満にむすびつかない」という科学者のお墨付きがだされました。

 

また福次的効果として、辛みによって料理がおいしく食べられるというメリットも指摘され、結果的に塩分のとりすぎを防ぎ高血圧の予防にも役だつのです。古来より知られてきた唐辛子の効用ですが、それらもすべて「カプサイシン」によつもの。

 

最近では「カプサイシン」に免疫力を増進させる作用も認められ、風邪などの予防に有効なのではないかと医学面での研究も成果をあげつつあります。